Bataの靴

barmariko2006-04-12


今さらなのだが3ヶ月前のバーゲンでGETしたもの。Bataの赤いバックスキンのシューズ、5500円なり。赤すぎない朱色と、部分的に施されたバックスキンに一目惚れした。イタリアの大衆革靴ブランド「Bata」は、イタリアジンの強い味方である。一体何店舗あるのか知らないが、ペルージャのような小さな田舎街にだって3店舗あるくらいだから、相当なチェーン力だ。何が嬉しいってそれはやはり「安さ」である。カジュアルシューズなら通常価格で5000円〜8000円、女性用皮のロングブーツだって10000円〜18000円も出せば十分である。セール時期になるとなんとこれが半額となり、店内はごった返す。

この赤いシューズは、ペルージャのチェントロ、イタリア広場のBataで見つけたのだが、惜しくも自分のサイズがなく、泣く泣くあきらめた。ところがその2日後、友達に会いにボローニャへと出かけた先で、そこのBataにマイ・サイズが残っていたのである。ああ、ありがたや、大衆ブランドの展開力。そしてさすがボローニャ、大都市だけあって在庫数が違う。

不思議なのは、ペルージャでは29ユーロ(約4000円)だったのに、ボローニャでは39ユーロと、何故か10ユーロ(1400円)も高かったということである。同じ型番、同じカラー、傷もないのに何故価格が違うのだろう。ダメもとでボローニャの店員さんに「ペルージャでは29ユーロだけど?」と聞いてみたが「店によって多少違ってくる」と曖昧な答えが返ってきた。直営店なのに地域によって変動性?まあレンタルビデオTSUTAYAだって地域によって同じDVDでもレンタル料金が違うのだから、そんなもんか?

Bataは男性モノの靴のほうが断然スタイリッシュでイタリアンムードたっぷりである。トゥはスクエアカットだったりとんがっていたり、いわゆるイタリアの靴らしさが漂う。ちょっとくだけたビジネスシューズとしても使えそうなCOOLなヤツが結構並んでいる。一方女性モノは、たまたまお気に入りに巡り合えればその安さもあって非常にラッキーだが、デザインがいまいちなことが多い。繊細さがないし、ニッポンジン女性の足や骨格、雰囲気にはあまり合わない気がする。特にミュールやサンダルなどは、むしろニッポン製のほうが洗練されている。

実は後日、わたくしは再びBataへと出かけ、茶色のロングブーツも購入してしまった。幾らセールで安いからとはいえ、去年の今頃、ペルージャで家賃が払えなくてヒィヒィいっていたわたくしの懐具合からは想像も付かない振る舞いである。「東京のOLさんはすごいよなぁ。随分変わるもんだよなぁ」と友人たちにからかわれる。「別にいいじゃない。GUCCIPRADAを買い漁るわけじゃないんだから!Bataのバーゲンだよ?超庶民派だよ、わたし。」