アレッハンドロさん宅の朝ごはん

今回アレッハンドロ&スーザン宅に2泊お邪魔させて頂いたのだが、スーザンの料理は本当に素晴らしかった。(前回のディナーはこちら)ただ・・・一品一品は極上なのだが息の休まる箸休め的なものがないのはいつものことである。ドッシリとボリュームのあるディナーの後には、更にドッシリした特大ベイクドチーズケーキが待っている、これはもう疑いようのない事実であり、前回のディナーで学んだこと。つまり、お腹とよく相談しながら食べないと、最後に歩くのもつらい状態になってしまう。まさにアメリカ料理である。とはいえわたくしのために半日かけて準備をしてくれるのだから、有り難いことなのだ。

さて、今回の朝ごはんでスーザンが作ってくれたのが「塩味のマフィン(写真)」。何と彼女はわたくしに焼きたてを食べさせるために、朝6時に起きて準備をしていた。わたくしは味噌汁の香りならぬ、マフィンの香りで目覚めたのである。

これまでマフィンと言えば甘いもの、と思っていたわたくしには目から鱗の朝ごはんだった。中の具はベーコン、ネギ、卵。ふわふわしていて本当に美味しい。そして付け合せに作ってくれたのが、ドライトマトの入ったスクランブルエッグ・・・・思わず苦笑してしまう。朝から卵祭りである。

マリコ、飲み物はどうする?コーヒー?それともティー?」とスーザン。「じゃあティーでお願い」アレッハンドロ宅の食生活はアメリカンであるから、コーヒーといってもそれはエスプレッソではない。いわゆるアメリカンコーヒーである。わたくしもはやエスプレッソ以外のコーヒーは飲めないので、こういうときは迷わず紅茶を選ぶのだ。

しかし。運ばれてきたティーを見て驚いた。それは紛れもない「緑茶」だったのだ。ニッポンジンのわたくしに良かれと思って緑茶を出してくれたのであろう。このマフィンとドライトマト入りスクランブルエッグを緑茶で食べることになろうとは。とはいえ彼女の好意を無にすることは出来ず「グラッツィエ」といってズルズル緑茶をすするわたくしであった。