カッフェ・ドルツォがローマで流行ってるって?

E' POPOLARE IL CAFFE' D'ORZO A ROMA?
ちょっとご無沙汰してしまいました。皆様いかがお過ごしでしょうか?昨日のTVで気になる情報を見つけたのでちょっと一言・・・
あるある大辞典で「ローマの女性達の間で人気沸騰の飲み物として、カッフェ・ドルツォ(CAFFE' D'ORZO)が紹介されていた。覚えてくださっている方がいらっしゃったら大変あり難いのだが、実は10ヶ月ほど前にbarmarikoでこのカッフェ・ドルツォを一度紹介している。

全くニッポンのメディアは恐ろしい。イタリアのカッフェ・ドルツォにまで情報の手が届くとは。しかもあの「あるある大辞典」である。特集を組むたびに、日本全国の寒天業者やウコン業者が嬉しい悲鳴を上げてきた、空恐ろしい影響力を持つあの天下のあるあるさんが、なんとイタリアのカッフェ・ドルツォに行き着いてしまったのだ。

但し大きな違いは、わたくしが「イタリアのどのバールにも必ず置いてあるが、これを常飲する人は少ない」と書いていたのに対し、あるあるさんは「ローマの女性達の間で大人気」という紹介をしているということ。つまり。ペルージャはやっぱり田舎で、ローマはやっぱり都会だということだ。ペルージャでは、カフェイン摂取に気を配るじーさんばーさんだけが飲むカッフェという印象がどうも拭えないのだが、ローマでは「若いピチピチした姉ちゃんたちに人気なカッフェ」になりつつあるらしい。この差は何だ。美肌効果もあるとかどうとか・・・ペルージャでは聞いたこともない噂がまことしやかにローマでは流れているらしい。

忘れてしまった方にもう一度。オルツォ(ORZO)とは麦のこと、つまりカフェ・ドルツォとは麦を焙煎して作ったいわゆる麦茶である。しかしエスプレッソと同じようにカフェマシーンで高圧抽出するため、ぐぐっと凝縮されて普通の麦茶よりは明らかに渋く濃くなるのが特徴だ。

あるあるさんでも、TV出演者達が「あらっ、でも美味しい」「温かい麦茶というのも結構いける」「日本のよりも渋めでいい感じ」と非常に肯定的な意見が交わされていた。しかし。イタリアジンはこれにスプーン山盛りの砂糖を入れて飲むのだ。温かくて濃い、そして甘〜い麦茶なのである。いやわたくしは意外にも好きなんですがね。