古着屋のルチャーノとララのその後

barmariko2006-01-11


LUCIANO E LARA

久しぶりの登場である。ペルージャ外国人大学すぐ脇から伸びた「ガリバルディ通り」に位置する古着屋、それがルチャーノとララの店である。(そんな名前聞いたことないぞ、という方はこちらをどうぞ。「古着屋のルチャーノ」「グッチとお城」)

何が驚いたって、そりゃあ彼らの痩せ具合である。ララはお世辞にも華奢とはいえない、かなりの巨漢の持ち主であった。それは体に支障をきたすほどで、ついに3年前彼女は胃の手術を受けたのだった。しかしその後も痩せたり太ったり、一切食べなくなったりまた食べ続けたり、となかなか安定しない。しかし今回彼女は見事に痩せた。イタリア的には「ちょっとぽっちゃりしている」程度に。そしてルチャーノ。彼も数年前にタバコをやめてから10Kg太り、半年前はぼってりしたお腹が目立つおっさん体型だったのに。今じゃ肩まであったクセ毛もバッサリ切って、さながらアントニオ・バンデラスである。

「ララ、見違えたよ!最初分からなかったもん!」「痩せたは痩せたんだけどね・・・どうも体調が良くないのよ。」「何だかいつも何かしら抱えてる?」「ストレスもあるのよ。だってわたしたち(ルチャーノと)実は昨年別れたの。もう7年も付き合ってるのに初めてよ。で、今から数週間前にようやくよりを戻したってわけ。」「雨降って地固まるって言うじゃない、よかったでしょ」「まあね」(って本人目の前にして何もいえるわけないか)それにしても、以前はカメラを向けたところで、絶対に撮影には応じてくれなかったララなのだ。今じゃ憂い気のある(?)表情を見せてくれるくらい、彼女は変わったように思う。

「みんなびっくりしてたよ。とにかく僕はここへもういたくなくって、ミラノへ別の仕事をしにいったんだ。まあ別れたわけだし、当然だよね。何とかよりを戻したのがほんの数週間前だよ!もうてっきり始まりはないと思ってたけどね。でもストレス溜まったよ、本当に。お陰ですっかり痩せちゃったんだ」とルチャーノ。そ、そんなに痩せちゃうほどストレスだったのか!?(本当はペルージャの田舎暮らしから、突然ミラノの都会暮らしへと環境が180度変わったからじゃないのか・・・!?)

まあ久しぶりに会うわたくしに、2人してそれだけ語ることができるなら、もう大丈夫という気がしないでもない。それにしても、帰国してまだ半年ちょっとしか経っていないというのに、この懐かしさは何だ。狭い店内を見回すと相変わらずぎっしり詰まった古着の山。そもそもどうしてわたくしがここに通うようになったか、そもそものきっかけはわたくしがあまりに貧乏だったから。新しい服を買うお金がなくて、ここへ来ては散々悩んだ挙句に1000円のジーパンやら、1500円のスカートやらを買って、満足していた。何も買う気がなくても暇を見つけてはここへ来て、店中の服を試し着しながら、半日彼らとお喋りして過ごしていたこともある。

彼らがよりを戻してくれて、本当によかった。