お野菜のフリッタータ

barmariko2005-10-06

LA FRITTATA CON LE VERDURE
フリッタータとは、イタリア版卵焼きのことである。ニッポンの卵焼きと違うのは、パルミジャーノチーズをたっぷり卵生地に混ぜること。そして両面をきっちり焼くこと。ニッポンジン的には、半熟のとろっとした卵焼きに憧れるのが常だが、イタリア的にそれはNGである。(とはいえわたくしは、時々自分流にトロトロバージョンも作るけれど)

フリッタータを作ろうと思ったら、まず冷蔵庫を探そう。具は何でもよいのだ、そのときに残っている野菜で。わたくしの一番のお気に入りは、プチトマト入り。火を通したトマトがこんなにも甘いということを再認識する一瞬である。他にも、ほうれん草、玉ねぎ、ズッキーニ、マッシュルームなど、それぞれ単品で使ってもよいし、合わせ技で他の野菜と組み合わせてもOKだ。バール・アルベルトのパニーノ大作戦に登場した「ズッキーニのフリッタータ」もこの一例である。

写真はほうれん草とマッシュルームのフリッタータ。惜しくもプチトマトが無かったので、本当に冷蔵庫にあるもので作ってみた。

<お野菜のフリッタータ(4人分)>
材料:卵4個、パルミジャーノチーズ大さじ2、マッシュルーム5個、ほうれん草1/2羽、玉ねぎ粗微塵切り少々、塩、胡椒、白ワイン(あれば)

  1. フライパンにオリーブオイルを敷き、粗微塵切りの玉ねぎを色がつくまで炒める。ほうれん草と薄切りにしたマッシュルームを入れ、塩を一つまみ加えてしんなりするまで炒め続ける。
  2. 白ワインを少し振り、汁気がなくなるまで炒める。
  3. ボウルに卵、パルミジャーノチーズ、塩、胡椒をいれよく混ぜる。
  4. 野菜が炒まったフライパンに、3の卵を流し入れ焼き色がつくまで焼く。
  5. 裏返して両面きれいに焼けたら出来上がり!

食べる前にパルミジャーノチーズを少し削って、皿の上にイタリアンパセリとともに散らすと、より一層美味しいし見栄えもする。パーティや集まりでちょっと華やかにしたいときは、この上に生ハムを乗せて一緒に食べても最高である。

野菜を切って炒めて、卵を溶いて焼いて・・・15分もあればできてしまうのだから、簡単、美味しいの優秀選手だ。味の決め手はやっぱり本物のパルミジャーノチーズだろう。ちょっと高いと思っても、こだわりの味を実現できるので、是非あの固まりを購入してみてください。

ところで。醤油のことを馬鹿にしてちっとも受け付けないイタリア人がいるのだが、「どうせ食わず嫌いだ」とわたくしは信じて疑わない。というわけで、バール・アルベルトのパニーノ大作戦に登場したあのズッキーニのフリッタータには、実はほんのちょっぴり隠し味として醤油を垂らしこんであった。誰も気づかずに「ボーノ!ボーノ!(美味しい)」と言っていたが。何だ、食べられるじゃん。