日本人?韓国人?それとも中国人?

SEI GIAPPONESE? COREANA? O CINESE?

至って当たり前のことだと思うが、西洋人からすると我々東洋人はみな同じに見える。東洋人同士での多少の肌の色の違い、目の色の違いなど、西洋人からすれば無いも等しい。「みんな同じに見えて誰がニッポンジンで誰が中国人なのか分からない」とおっしゃる。「どうやって見分けたらよいのか?」とイタリア人から何度質問されたか分からない。そのたびに「何となく。しいて言えば目、かなぁ・・・中国人の目はやっぱり少し細長いかな」と曖昧な答えしかできない。

しかしわたくしたち東洋人同士でも認識の難しいときがある。「あれ?このひとニッポンジンかな?それとも韓国人?」ペルージャ外国人大学でも「絶対ニッポンジンだろう」と思って日本語で話しかけると思い切り韓国人だったということがある。(特に韓国人女性とニッポンジン女性はよく似ていることがある)

わたくしがいつも困るのは、バール・アルベルトやダウンタウンで働いているときに「ニッポンジンと韓国人と中国人のアイの子のような、つまり非常に見分けのつき難い東洋人がやってくる時だ。何語で挨拶したらよいのか、一瞬迷ってしまうのだ。それは客である彼らのほうも同じ、「コイツ、ナニ人だ・・・?」とわたくしをジロジロ観察するのである。一瞬にしてお互いの視線が交錯し、ナニ人か見極めようとする。

例えばその東洋人客が「パニーノ1つとモモのジュース」を頼みたいとする。もし彼女(彼)がニッポンジンだったら、ニッポンジンであるわたくしに「ウン・パニーノ エ ウン・スッコ・ディ・ペスカ、ペル・ファヴォーレ」等とイタリア語で注文するのは、非常にこっ恥ずかしいのである。もし留学し始めたばかりのフレッシュな人だったら語学力の問題もあって尚更恥ずかしい。でそういう状況を避けるためにも、わたくし達はなるべく早くお互いの国籍を知ろうと精神を集中させる。

結果から言ってしまうと、どこの国かを知る鍵は容姿ではない。一に「イタリア語の発音」二に「ファッション」である。これでほぼ100%の的中率である。「グラッツィエ(有難う)」とか「ボンジョルノ(おはよう)」とかそんな必要最低限のイタリア語でしっかり国籍は把握できる。想像していた以上に母国語のアクセントは色濃く残ってしまうものなのである。中国語訛り、韓国語訛り、日本語訛り。

ちなみにイタリアに半年も滞在すれば絶対見分けがつくようになるのが、スペイン語訛り、フランス語訛り、のイタリア語である。わたくしは訳あってアルバニア語訛りのイタリア語も天才的に?聞き取ることができるのだが。(と濁しながらもその訳はこちら→http://d.hatena.ne.jp/barmariko/20050125/