サラダ感覚の冷製パスタ

barmariko2005-05-19

LA PASTA FREDDA

初夏を感じる暑さは日に日に増し、冷たいパスタを食卓から外すわけにはいかなくなってきた。「冷製パスタ」などというと意味もなくこ洒落たイメージが沸き起こるかもしれないが、イタリアでは夏になるとランチにもディナーにもそれこそサラダ感覚で食べられる気軽で簡単な一皿である。

ジェノヴェペーストをご存知だろうか。バジル、パルミジャーノチーズ、松の実で作った濃厚なソースで、タリアテッレなどのパスタに絡めて食べるのがポピュラーだろう。しかしこのペースト、市販のものを購入すると一度封を開けてから使い切るのが難しかったりする。冷蔵庫にいつまでたっても残ってるという方はいらっしゃらないだろうか?こんなとき、このペーストをオリーブオイルで少しのばして、冷たいパスタに絡めると非常に美味しく頂けるのだ。

言うまでも無いが、この冷製パスタには冷たく冷やした白ワインがぴったりである。料理を始める前に、冷蔵庫にしっかり冷えたワインがあるかどうかよく確認しよう。これがあるのとないのとでは、食事の満足感、リッチ感が大きく変わってくることをお忘れなく。

(材料4人分)ショートパスタ320g、モッツァレッラチーズ1袋、オリーブの実、ケッパー、生バジルの葉、プチトマト1パック、バジルペーストの素大さじ3〜4(好みで調節する)、オリーブオイル、塩

  1. モッツァレッラチーズはサイコロ状にカットし、オリーブ・ケッパーも好みのサイズに切る。プチトマトは縦4割にする。生バジルは手で適当な大きさにちぎる。
  2. パスタを茹でる。
  3. バジルペーストにオリーブオイルを加えてのばす。
  4. ボールにパスタ、カットした具、3のペースト、ちぎった生バジルの葉を入れよく和える。

勿論このバジルペーストがなくとも、問題はない。むしろわたくしがよく作るのはバジルペースト抜きのほうである。最後に生バジルの葉をちぎって加えるだけで、ぷーんと青々しい香りがたちこめる。但しこの場合、塩をきかせたほうが美味しい。

またバジルペースト抜きのノーマルな冷製パスタの場合、イタリア人はよくツナを加えたりする。「ツナ・オリーブ・ケッパー」は非常に相性のよい組み合わせとされていて、このままサラダの具にもなればピザの具にもなるし、パニーノの具にだって変身するのだ。

ところで「冷製パスタ」と言うからには冷たいわけだが、あまりにお腹が空いてパスタが完全に冷めるのを待ちきれずに、結局まだ温かさがほんのり残る状態で食べてしまうこともある。まあ、あんまりうるさいこと言わないのがイタリア式ということで・・・