ポテトのオーブン焼き

barmariko2005-03-05


これは旨い。本当に旨い。簡単でイタリアのどの家庭でも作るポテトのオーブン焼き。それでいて街のトラットリアやオステリアでも肉のつけ合わせとしても頻繁に登場する。作り方はそれこそ家庭によって色々で、わたくしの友人も皆それぞれ微妙に異なるレシピを遵守している。

基本は簡単、つまり小さく切ったポテトに、ローズマリー、ニンニク、オリーブオイルを加えオーブンで30分ほど焼くだけである。辛いのが好みであればタカの爪を入れてもとても美味しいし、ニンニクは臭くて嫌だというのであればいれなくても良い。ちなみにアンドレアのレシピはまた違っていて、ニンニクの代わりに玉ねぎを入れるのだ。そしてオーブンに入れる前に玉ねぎとポテトをオリーブオイルで炒め、そこに白ワインを少々加えて風味よくしてからオーブンに入れるのである。(いつものように少々コダワリ派である)

あのラ・ルムエラはどうか。アンドレアのレシピよりももっとシンプルで、味付けはニンニクとローズマリーだけである。ポイントは、出来上がってから塩をふること。最初に塩を振って焼くと水分が出て水っぽくなるという。下はラ・ルムエラのレシピである。

  1. ジャガイモを一口大に切ってオーブンパッドに並べる。
  2. ニンニクをひとかけ皮を剥き、3つくらいに切ってこれも入れる。(決して微塵切りにしないこと。あとで焦げるので)
  3. タカの爪を1本細かく切って入れる。乾燥ローズマリーを振り入れる。
  4. オリーブオイルを回し入れる。沢山かけすぎないよう注意。ジャガイモ4個に対して大さじ1くらいが適量。(オーブンで焼いている途中で足りないようなら加えることも可能)
  5. 200度のオーブンで20分から30分焼く。途中焦げ付かないように何度かフライ返しでひっくり返す。
  6. 焦げ目がついたら出来上がり。熱いうちに塩をたっぷりふる。

このポテトのオーブン焼きは非常に優秀で、ソーセージやチキンモモ肉などを一緒に焼いてもまた旨みが出て美味しい。その場合肉は一晩オリーブオイル、白ワイン、ローズマリー、ニンニクに漬けておくと風味がぐんと増して美味しくなる。細かいレシピなど存在しない、好きなものを加えて漬け込めばよい、男の手料理である。最近ニッポンの電子レンジは殆どがオーブン機能付であるから、是非お試しくださいませ。