バール・チェントラーレで食前酒

barmariko2006-08-22


GLI APERITIVI AL BAR CENTRALE

まだ夕方の4時だが、チェントロを歩いていると友人アンドレアがこう切り出す。「食前酒でもどう?」以前にも何度となく書いたことだが、夏のイタリアは夕方も4時5時を過ぎると、一気に食前酒タイムへと突入する。勿論外のテラスで、お日様を浴びながら。(日焼け止め何時間前に塗ったっけ・・・?)と不安なわたくしをよそに、テラス席へと袖を引っ張るアンドレア。東京で夕方の4時に、外でお酒を飲むなど、汗をかきにいくようなものであるが、ペルージャでは(←しつこい)大きなパラソルさえ1本あれば外のテラス席など怖くもなんともない。日陰が作る心地よい涼しさ。

何だか今回の旅は、出発直前まで仕事に追われていたせいかどうも体がシャキッとしない。というわけで、今回の食前酒はアルコールをやめて微発泡のシュウェップス・トニカ(=トニック・ウォーター)に。一方アンドレアはイタリア食前酒の超定番「マルティニ・ビアンコ」を。このマルティニ・ビアンコの一般的な飲み方は、写真の通り氷とレモンスライスのみ。水や炭酸は絶対入れてはならない。

わたくしたちが立ち寄ったバール・チェントラーレは、11月4日広場に面した、いわゆる誰でも知っているバールである。このバールへ入ってすぐ右の壁に、20歳前後の男の子が映った白黒写真が飾られている。そう、彼は昔このバールでバリスタとして毎日元気に働いていたのだが、今から2年半前の冬、バイクの交通事故で即死したのだ。仕事帰りにわたくしが働いていたダウンタウンへも時折飲みにきていたし、とにもかくにもチェントロ(中心地)のバリスタということで、この小さい街ではみんなにその顔を知られていた。

日本へ帰ってそんなこともすっかり忘れてしまっていたのだが、今日ふと思い出した。