ある日のお買い物

barmariko2005-04-24

LA SPESA
ふと思い付いて、ある日のお買い物の写真を撮ってみた。ペルージャの物価は高い高いと言うけれど、やはりフィレンツェやミラノなどの大都市に比べたらまだまだマシである。特にディスカウント・スーパーまで足を伸ばせば、驚くほど安い値段で買い物が出来る。但し、安さに見合った、もしくはそれ以下の質のものもあるので、「安くて美味しい」ものだけをチョイスしなければ意味がない。

わたくしが1週間〜10日に一度行くペルージャ駅近くのドイツ系ディスカウント・スーパー「リードル」はそんな一つであり、上手に買い物をすれば本当に節約できる。例えば鮮魚は全くないし精肉も数える程なのだが、野菜・フルーツ・お菓子・チーズ・ハム・飲み物・乳製品などは本当に安くて、更になかなかの美味しさなのである。値段は一般スーパー価格のなんと半分〜3分の1である。写真はある日のリードルお買い物結果、なんと14ユーロ(約1800円)でこれだけ購入できるのだ。

14ユーロ(1800円分)お買い物記録

  • 赤オレンジ2キロ
  • リンゴ3個
  • じゃがいも2.5キロ
  • ブロッコリー2房
  • マスカルポーネチーズ250グラム入り
  • ツナ3缶
  • 赤インゲン豆2缶
  • 野菜ブイヨン1箱
  • ドイツ白ソーセージ8本入り×2パック
  • 料理用赤ワイン1リットル
  • 小麦粉1キロ
  • リンゴジュース1.5リットル
  • 紙ナプキン200枚セット

リードルはドイツ系だが、ドイツのものばかりではない。豆類、野菜などそれぞれスペインやアフリカといった最も安く仕入れられるところから輸入する。豆はスペイン産、米はポルトガル、お菓子はドイツ、といったように実は非常にインターナショナルである。勿論先ほど述べたように、その質はピンキリであるから、消費者も選んで買わなくてはならない。この日のお買い物結果はもう今まで何度も購入してきたものばかり、友達間での情報交換などから「これは安いが旨い」と既に分かっているものだけだ。

今回は購入しなかったが例えばワイン。リードルで売られている白ワインの「ガヴィ」は2.5ユーロ(約300円)であるが、テーブルワインとしては問題ない。結果わたくしたちは友達の家でちょっと夕飯を食べようなんて時に、気軽にこの「ガヴィ」を持参する。それからカフェ(エスプレッソ)。友人のアンドレア家では男3人全員がリードルで販売されている極安のカフェを共同で大量購入する。イタリア国内で人気のあるブランドカフェ、例えば日本でもお馴染みセガフレッド、キンボ、ラヴァッツァ等は1パック2ユーロ(約280円)もしくはそれ以上であるが、このリードルで販売されている無名のカフェは何と70セント(100円)なのである。カフェは毎日一人が何杯も飲むスーパー消耗品なので、こんなところにお金をかけてはいられない。しかしカフェの味にはうるさいのがイタリア人。このハードルを見事パスしたのが、このリードルで販売されている激安カフェなのだ。

リードルへ行くとき、わたくしたちは友人ジュセッペ(アンドレアの同居人)の車を借りて皆で大型買出しとなる。まるでリードル・ツアーである。彼らは水やカフェや牛乳、それから洗剤、トイレットペーパー、紙ナプキンに至るまで大量にまとめ買いをする為、車は必需品である。そういう時にわたくしは声を必ずかけてもらい、我が家の1人分の買い物をするのである。
ひとつの街に長く住めば、それなりに生活は節約できるようになるものである。