イタリアという国
前から言及しようしようと思っていたこと。それが「イタリアジンは洗濯&アイロン好き」である。好きよりマニアに近いだろう。最初はわたくしの周りのイタリアジンだけかと思っていたのだが、やはり違う。統計的に見て、ニッポンジンより断然多いのである、…
わたくしが持っているイタリアのイメージのひとつに、”窓越しに揺れる洗濯物”がある。ナポリの下町、ローマのトラステヴェレ地区(写真右)、そしてもちろん古の街ペルージャでも、ゆらゆら風になびく洗濯物は圧巻。今でこそすっかり慣れてしまったが、イタ…
イタリア郵便事情の悪さは今に始まったことではなく、もはやイタリアジンも認識することである。ニッポンから送ってもらった荷物は一体いつになったら届くのか、そのやきもきした思いは、イタリアに住んだことのある方なら間違いなく味わうものだ。そんな不…
イタリアの街角には、様々なポスターが溢れている。遠目に見ると格好いいのだが、近寄るとその雑な貼り方に驚く。これを仕事にしている人がいるはずなのに、恐ろしい完成度である。時期が過ぎても、次のネタがなければいつまでも残っているのも特徴だ。当然…
荒川静香が堂々金メダル。ニッポン中が湧きに湧いた瞬間。今年は特に最強の布陣ということもあって、期待を背負っていた日本フィギュアスケートだが、以前から世界的に人気のある種目であることは言うまでもない。それにしても荒川選手の美しさにはため息が…
DOV'E' SPARITA LA LEGGE SUL FUMO? 2005年1月10日をもって、イタリアは全飲食店(パブ、バール、リストランテ、トラットリア、ピッツェリアなど飲食を扱う全店)における禁煙法を施行した。(当時自虐的とも言われたその背景や反応については、こちらをご覧…
その手さばきには脱帽である。美しいじゃないか。やるじゃないか。全く計算されていないのにもかかわらず、何故か完成された素朴さが生まれる瞬間。イタリアのパスティッチェリア(お菓子屋さん)でドルチェを買うたびに関心してしまう。今日はペルージャ一…
CHE FAI!!!LO STO ANCORA PRENDENDO!!バカンスの合間をぬって、1日ローマへやってきたわたくし。それはテルミニ駅近く、とあるバールで起こった。見た目は小奇麗な明るいバール。ショーケースにはパニーノやトラメツィーノ、タルトやクッキーが並ぶ。正面に…
NON ESCE PIU' IL BIGLIETTO!!! 大変なことが起きた。といってもペルージャ的に大事件なだけである。まず、ペルージャのバスチケットがどう機能しているか、簡単に説明しよう。1回券は1ユーロ(約140円)で、乗車してから75分以内であれば何度でも乗り降りで…
NON BUTTARE IL PASSAPORTO!!夜19時。まったく最悪な(いつもと同じの)イタリア入国。珍しく荷物が早く出てきても、入国審査で15分しか待たされなくても、あの、パスポートを投げてよこす瞬間、わたくしの脳みそに怒りのスイッチが入る。「次の方どうぞ」と…
CHE COSA E' "KAIRO"?? CHE C'E DENTRO!? ペルージャは山間都市で丘の上に街が発達したため、冬はとにかく寒い。湿度が低く、そりゃ夏はよいが、冬の身を切るような寒さはたまらない。山風が運んでくる冷気に凍えながら冬を越すのだ。この時期朝晩は零度以下…
PESANTE,PESANTE....CHE VUOI DIRE!!! 先日のコメント欄でYUKIKOさんと盛り上がった「イタリア式”重い(ペザンテ)”」について、せっかくだから触れてみたい。あいつら、本当にうるさいのである。もちろん、食べ物に関してである。「これはちょっと・・・重…
QUELLO CHE NON DIVENTA MAI POPOLARE IN ITALIAR天のM谷社長がある日こんなことを言った。「僕らがR天を立ち上げたとき、インターネットで、”いつでも””何でも”買える世の中になった。今はこれに”どこでも”が加わった。なぜならモバイルR天が出来たから…
CACCA DI CANE ALLE STRADE!!!ニッポンの何がすごいって、安心して道を歩くことができる点だ。夜道も安全、目をつむっても心静かに闊歩することができる。実に素晴らしい。犯罪について言っているのではない。犬の糞について、である。今から5年前の2000年2…
約30年間に及ぶニッポン生活の中で、ゲイやレズビアンの友達は何故か出来たことがない。職場にも、大学にも、バイト先にも、いなかったのだ。いやいたのかもしれないが、彼らは皆ひっそりと身を潜めていて、わたくしが気づくよしもなかったのである。おすぎ…
イタリアのタバコ屋(TABACCHI)には、店前にタバコ自販機があるところとそうでないところがある。自販機を持たない店は、営業時間内しかタバコを販売することはできない。ガリバルディ通りのタバコ屋シモーネのところなどがそうである。一方、自販機を持つタ…
皆様、お久しぶりでございます。2週間もブログが更新できずに大変申し訳ございません。何だか多忙な毎日で、帰宅してからPCを開く暇もなく・・・今週末こそは!と思いきや、もう日曜日となってしまいました。忙しさを理由にするようでは、まだまだ大人になっ…
ペルージャのチェントロをイタリア広場側から下りると、パルティッジャーニ広場がある。ここはイタリア地方都市を行き交いする中距離バスの発着所である。ウンブリアのまだ行ったことのない小さな街へ、この際だから足をのばしてみようかと思い立ち、パルテ…
まただ。またお金を投げられた。ここ4ヶ月ニッポンに滞在していたために、こういうイタリアン・シーンに対する免疫力が低下しているのだろう、わたくしにとって衝撃のシーンであった。無償に腹が立つが同時に諦めもある。それはペルージャ駅近く、イタリア国…
それでも昔に比べたら、はるかによくなったのだ、イタリア電車は。イタリア人はそう口を揃える。「ちゃんと、来るじゃないか」ってさ・・・おい。確かにやってきた10分遅れで。9日の夜、ローマでわたくしが待っていたその電車は。そもそも午後18時を過ぎると…
BACI,BACI,BACI!!!!「ホッペにバーチョ(キッス)」で挨拶を交わす習慣は、勿論ニッポンでは見られない。それがイタリアの場合、親しい間柄のひとに会うと道端であっても、レストランでも、映画館でも、どこにいても必ずホッペに2回(つまり片頬に1回ずつ)…
初めてイタリアでそれを見たときは本当にギョッとした。電車の中で、携帯電話の影もないのにひたすら喋っていた男。「ひ、独り言か!?」それにしては明確に頷いたり、質問したりと大忙しである。決してブツブツ呟く感じではない。そう、彼はハンズフリーの…
PARLIAMO SULLA GENTILEZZAアンドレアはいつもため息をつく。「本当にイタリア人のマナーの悪さは見ていて恥ずかしいよ。イタリア人である僕が言うのも何だけど。」車の運転マナーの悪さ、電車の遅延、連絡もなしに休む大学の教授、機能しない警察、無愛想な…
IL FILM IN ITALIA〜VORREI IL SOTTOTITOLO...イタリアで劇場公開される映画は、殆ど全て吹替えバージョンである。何が悲しいって、日本映画も香港映画も全てキャストはイタリア語を話すのである。ある眠れない夜、深夜映画でも観ようと思い、家のテレビをパ…
COME SI PUO AVERE IL PERMESSO DI SOGGIORNO Ⅱ 前号はこちら→http://d.hatena.ne.jp/barmariko/20050513/ あるコックさん修行のニッポンジンの方から聞いた話。「去年1年間はトスカーナにある私立学校で入学手続きしたの。ここは1か月分の学費で1年間分の滞…
COME SI PUO AVERE IL PERMESSO DI SOGGIORNOⅠイタリアで働きたい、イタリアに残りたい、でも滞在許可証がない・・・この問題は恐らく海外に居住する多くの外国人の共通問題だろう。イタリアに滞在するニッポンジンに関して言えば、滞在許可証が切れても滞在…
SI BUTTA L'OLIO IN BAGNO? イタリアにきて、トイレに使用済みの油を流すイタリア人にたくさん出会った。一番最初にその衝撃的なシーンを見たのは、実はイタリア人ではなくポルトガル人の知人アンナの家でだった。料理好きできれい好きで家庭仕事をやらせた…
IL PAESE DEI MANMONI... イタリアはマザコン大国、というのはニッポンでは意外にもそれほど知られていないが、ヨーロッパでは非常に一般的な見解である。以前イタリアの新聞ラ・レプッブリカにこんな記事が載っていた。「EU各国のマザコン度:1位イタリア」…
DALLA FINESTRA APERTA... イタリアにはクーラーがない。というと語弊があるか。ペルージャのような田舎街にはクーラーがない。オフィスにも、図書館にも、バールにも、レストランにも、クーラーがない。当然一般の家になどあるわけがない。そして皆一様にこ…
イタリアほど駐車マナー、運転マナーの酷い国もないのではないか。少なくともヨーロッパではそう認識されている。イタリアにやってくるドイツ人もイギリス人もフランス人も口を揃えてその酷さを指摘する。(写真は橙色のFIAT500 チンクエチェント。イタリア…