2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

トーマスの家で日本食

全くトーマスの家は素晴らしい。日本食を愛するトーマスと奥さんのイヴァナ。箸は勿論のこと和食器、醤油さし、丼まで揃っている。そしてソムリエであるトーマスの家では当然の、数々のワインやグラッパ、リキュール。貯蔵庫には一体何本の秘蔵ワインが眠っ…

アンドレアの食卓。

美味い。 初めてアンドレアが作るご飯を食べたのは、1年半前くらいだっただろうか。アンドレアの家に夕飯に呼ばれて、雨の降る中、友人と一緒にテクテクとペルージャの街を歩くこと30分。彼の家はわたくしの家からチェントロ(中心地)をはさんで反対側にあ…

アルバニア人殺人事件

それが起こったのは2004年の秋もそろそろ終わりに差し掛かる頃だった。バール・アルベルトで働いているとき、朝からウンブリア地方新聞片手にカウンター客の話題はこれ一つだった。 「アルバニア人がまたやらかしたらしいぞ。」「殺人だってさ。ベッラ通りで…

バール・アルベルトの人々2

バール・アルベルトのことを書く度に、反響が大きすぎて笑ってしまう。「ねー、話誇張してない?」「アルベルトさんて実在するの?」 200%真実で描かれる人たちは全て実在し、スーパーフィクションである。想像の域を超えたその仕事ぶりは創造できるもので…

バール・アルベルトの現状報告

全くこんないい加減なバールはみたことがない。オーナーのマッチョなアルベルトさんは善を絵に描いたような素晴らしい人柄の持ち主だが、自分のバールに全く興味がない。スポーツ、カヌー教室、大好きなバイクと車で頭はいっぱい、バール経営には微塵もパワ…

欧州選手権2004の反省(しなさい)

まさかのダークホース、ギリシャの優勝で幕を閉じたサッカー欧州選手権2004年。唾吐いちゃいましたねー、トッティ。予選落ちしましたねー、イタリア・アズーリ。いいんですよ、意地悪な私はそれを密かに望んでたので。だって醜いんですもん、イタリア。(ご…

真夏の夜のパブ

真冬にイタリア真夏のパブのお話をするのは大分季節外れの感があるが、まあ真冬にコタツでアイスを食べるようなものと思って頂ければ有り難い。ペルージャのパブやバールには普通クーラーがない。テラス席のあるところはまだよいが、室内営業のみのところは…

古着屋のルチャーノ

ガリバルディ通りに入って直ぐの右側に、60年70年代物がギュウギュウ詰まった猫の額ほど(多分5畳くらい)の小さな古着屋がある。自分に合うサイズを探すのは至難の業だが、宝物を掘り当てるような楽しみがあって病み付きになる店なのだ。しかも安い。日本…

バール・アルベルトの人々1

駄目男の吹きだまり。ガリバルディ通りにあるバール・アルベルトは面白くて目が離せない。去年の夏ここでカメリエラ兼バリスタとして働いたのだが、毎日笑いをこらえるのが大変だった。 まずオーナーのアルベルト、超マッチョな男46歳。ペルージャ近郊の湖で…

トーマスの誕生日

先日、ドイツ人の親友トーマスが50歳の誕生日を盛大にやるとのことで私も招待されたのだが、いやいや・・・そのランチパーティの素晴らしさといったら。 彼はIT関連を専門とするコラムニストであり、ドイツ語、イタリア語、英語の三か国語で記事を書く傍…

もらいタバコ率ナンバー1のイタリア

パブやバールで働く時、教養のないイタリア人客に度々驚かされる。非常に多いのが値段交渉。例えば「ねえ、今2ユーロしか持ってないんだけど、4ユーロの生ビールミディアムが飲みたいんだ。2ユーロまけてくれる?」頭大丈夫か、そんなこと出来る訳ないだろう…